那覇市医師会チャリティー写真展
PFOS汚染の河川や井戸 取水止めるよう要求

県内の水源が有機フッ素化合物、PFOSに汚染されているのを受け、市民団体が県に直訴です。県庁を訪れたのは嘉手納ピースアクションのメンバーです。
玉城知事と県企業局長に対し、北谷浄水場の取水源のうち、有害とされるPFOSやPFOAの数値が高かった河川や井戸水からの取水を止めるよう求めました。
嘉手納ピースアクションのメンバーは「比謝川、長田川、天願川、嘉手納井戸群の取水をやめた場合、どのような問題が生じますか」と質問しました。
また別のメンバーは「貴重な水源と言うけど、県民の命はどうなの?そこを皆さん判断しないと困ります」と話しました。
また別のメンバーは「基地内調査と言っても、今は日米地位協定など問題がありますから、今すぐできるものではないです。今企業局ができることは汚染源がはっきりしているので、そこの水をとらないというのが先決じゃないですか」と話しました。
これに対し、県企業局の担当者は、水道水の安全性は担保されているとした上で、「これらの水源は貴重で、停止すると安定的な供給に影響する」と述べました。
辺野古 国の取り消し不服として提訴

辺野古新基地建設をめぐる県と国との裁判は、これで8度目になります。県は辺野古埋め立て承認の撤回を国が取り消したのは、不服だとして国を提訴しました。
玉城知事は「沖縄県は公有水面埋め立て承認取り消し処分に対して、国土交通大臣が行った裁決の取消しを求め、那覇地方裁判所に行政事件訴訟法に基づく抗告訴訟を提起しました」と話しました。
県は、仲井眞元知事が行った辺野古の埋め立て承認を2018年8月に撤回。しかし国は、これを不服として2019年4月、県の承認撤回を取り消しました。7日の提訴は、国による承認撤回の取り消しを不服として、県が国を訴えたものです。辺野古新基地建設をめぐる法廷闘争は8度目。玉城知事は、改めて国の違法性を訴え工事を止めたいと述べました。
玉城知事は「県の行った公有水面埋め立て承認取り消し処分が適法であることを主張するとともに、国土交通大臣の裁決が違法であることをしっかり主張したい」と話しました。
県は4月、国と地方の紛争を仲裁する国地方係争処理委員会にも審査を申し出しましたが、却下されたことから、先月、福岡高裁那覇支部に提訴していました。
民意を背景に、土砂投入を阻止したい県と、強引に工事を進める国。辺野古問題は、解決の糸口が見えません。
お散歩プラス♯18多良間島 大切に守られてきた風景
Qプラスのキャスターが県内各地を歩く「お散歩プラス」です。前回に引き続き、私が多良間島をお散歩します。宮古島と石垣島のほぼ中間にある多良間島。前回は、豊年を祈るお祭り「スツウプナカ」に潜入し、伝統を受け継ぐ、島の人たちの思いに触れました。
今回も一緒にお散歩してくれるのは、玄さんこと富盛玄三さん。多良間島の「祈り」の行事に欠かせないある場所に案内してもらいました。
金城キャスター「鳥居みたいなものが見えてきたんですけど、あれはなんですか?」
富盛玄三さん「あれはシュガー御嶽といって多良間の人たちが信仰している御嶽なんですね。塩川って書いてシュガーと読むんですよ」
御嶽の中は聖なる領域。神聖な空気に包まれています。
金城キャスター「こんなに立派な御嶽があるんですね。おうちみたい」

富盛玄三さん「こういう風に・・・開くんですよ。戸締りはしません。自由にお参りして、自分たちの生活とかいろんな報告をしてまた元気よく働くということでオープンにしてあります」
この御嶽に集まり豊作を願う行事は年に18回もあるんだそうです。
金城キャスター「多良間はお祈りが多い島なんですね」
富盛玄三さん「島を守っている、自分たちを守っているのは御嶽の神様だというのがありますから自然崇拝で、自然に感謝するっていうことでね」

自然を尊ぶ多良間の人々。特に島を災害から守るフクギは、村木として守られています。建物をたてる時も木を優先して工事をするんだとか。このシュガー御嶽に向かう参道にも樹齢250年以上ともいわれるフクギ並木がおよそ650mも続いています。(
島の人が大切に守ってきた自然と御嶽。そこにはある伝説が存在するというのです・・・。
たくさんの木々に囲まれたシュガー御嶽。裏手にまわってみると、林の奥に大きな岩が・・・。
富盛玄三さん「霊石が飛んできたっていう伝説がありますからそこの奥のほうに。この2つですね、2個飛んできたと言われているんですよ」
金城キャスター「木が生えてますよね」
神様が降りてきたと信じた人たちはここを健康や豊作を祈願する場所にしようと決めたのだそうです。
金城キャスター「イメージしていたものよりも岩が大きくてびっくりしました」

金城キャスター「山の中に入ってきましたね」
富盛玄三さん「ここが里之子墓といって平敷屋朝敏お墓ですね」
金城キャスター「平敷屋朝敏って有名な組踊の」
琉球王国の士族で劇作家でもあった平敷屋朝敏。討伐モノが主流だった組踊で、唯一、恋の物語として「手水の縁」を作りました。タブーとされていた自由恋愛を描いたことで国の怒りを買ったうえ支配体制に反発したことで、朝敏は磔の刑に。
朝敏の息子は多良間島に流されましたが、島の女性と結婚、子宝にも恵まれ、繁栄したといいます。そのご一族の墓もつくられ、父、朝敏の遺骨も納められて今は家族いっしょに、静かにねむっています。
富盛玄三さん「亀甲墓のような形もしていますけどそれとは違う。悲しい物語もあるんでちゃんとお墓もつくってみんなで見守っているというのも多良間の文化ですよね」
最後にやってきたのは、島の高台。
金城キャスター「石垣が見えてきました」
富盛玄三さん「これが遠見台ね」

およそ300年前の鎖国体制下、薩摩に支配されていた時代、外国船がくるのを監視し、通報する役割を担っていた「八重山遠見台」今はなにが見えるのか、のぼってみると・・・?
金城キャスター「今は木しか見えない・・・」
富盛玄三さん「本当はここから360度みんな見渡せたんですよね」
300年前は海が見渡せましたが今は木々が生い茂り、視界を遮っていました。
金城キャスター「玄さん、後ろにあるのは?」
富盛玄三さん「ここでは景色が見えないもんですから、上にあがると360度見渡せる。登っていこう」
早速、螺旋階段をぐるぐるのぼっていくと・・・
金城キャスター「すごーい!きれいですね」

島の隅々まで見渡せる、まさに絶景スポットです。
富盛玄三さん「宮古がこの辺です。あれが石垣」
金城キャスター「宮古と八重山は距離的には八重山が近い?」
富盛玄三さん「同じくらい」
金城キャスター「宮古は全然見えなくて、石垣は、はっきり見える。それだけ山が高いんですね」
美しい自然が広がる多良間島。玄さんにとって多良間島とはどんな存在なんでしょうか?

富盛玄三さん「伝統芸能、文化があって、それを育みながらみんなが一生懸命働いてね。自分の島が好きだっていうかたちでね、みんな頑張っているんで。15の春で出ていっても、島が好きだよというのを教えておけば戻ってくると思うんですよ」
玄さんの島への思いを知ったところで今回はここまで!お散歩プラス、次回もお楽しみに!
甲子園リポート 沖尚初戦への調整続く
甲子園リポートです。きのう開幕した夏の甲子園です!県代表沖縄尚学は、大会4日のあさって千葉代表の習志野と激突しますがきょうは初戦に向け調整を続けるナインの表情をお伝えします。
6日、101回目の夏の始まりを告げる入場行進で、憧れの聖地・甲子園を踏みしめた沖尚ナイン。
沖縄尚学 水谷留佳主将「ここで試合できたら楽しいんだろうなという気持ちになった。しっかり粘り強さを出してやっていきたい」
中村アナウンサー「夢の舞台で叶える初戦突破への決意を新たに沖尚ナインきょうは兵庫県尼崎市で汗を流しています」
それぞれの代表校に与えられている1日2時間の練習。限られた時間でもやることは沖縄にいる時と変えず、実戦メニューを中心にこなします。
比嘉公也監督は”試合の入り方”と”前半のゲームの終え方”が初戦のカギを握ると話します。

沖縄尚学 比嘉公也監督「夏というのは打てなきゃ勝てないという側面が強いので打撃練習には多くの時間は割いているかなと思う」
初戦にして春の選抜準優勝校・習志野に挑む沖尚。甲子園での活躍も期待される打撃陣は、相手エースの速球や左右の二枚看板を意識したバッティング練習を特に力を入れています。
沖縄大会では13の四死球を選び、中軸につなげた1番・神里航平。あさっての初戦でも沖尚打線のカギを握ります。

沖縄尚学 1番打者 神里航平選手「甲子園ではコントロールも良くなってくると思うしフォアボールは少なくなってくると思うので打って出るということも考えて初球から狙っていけるボールは打っていきたい」
一方、習志野の粘り強い強力打線に対する3人の投手陣。きょうは制球力が武器の比嘉大智と、2年生右腕・永山蒼が精力的に投げ込んでいました。盗塁の多い習志野に対し、キャッチャー・岡野真翔の活躍にも期待がかかります。
沖縄尚学 岡野真翔選手「(ピッチャーと)2人で協力し合ってけん制球などを入れて(盗塁)させないように努力していきたい」
初戦に向けて調整が続く沖縄尚学。大会4日目のあさって第3試合に千葉の習志野と対戦です。
那覇と読谷で交通事故 2人死亡

8日未明から早朝にかけ、県内では交通事故が相次ぎ2人が死亡しました。
警察によりますと、8日午前2時すぎ、那覇市古島の国道で、乗務中のタクシーがガードパイプに衝突しました。この事故で、与那原町に住むタクシー運転手・新里秀信さん(72)が、頭を強く打つなどして、意識不明の重体で病院に搬送され、死亡が確認されました。事故当時、タクシーには、客は乗っていませんでした。警察では、事故の原因を調べています。
一方、午前4時半ごろ、読谷村座喜味の国道で、10代の男女2人が乗るバイクが、何らかの原因で転倒し、救急車で病院に搬送され、うち1人が死亡しました。警察によりますと、2人はツーリングをしていたということです。
【中継】まもなく暴風域に入る石垣
台風9号 先島諸島に接近
スイーツオペラ
旧盆用バナナ準備進む
翁長前知事の一周忌で玉城知事コメント
台風9号が接近中の石垣
非常に強い台風9号は今夜には猛烈な勢力となり最も強い状態で石垣島地方を通過する見込みです。
石垣島から中継です。
中継「夏休みお助け あとりえり~ふ」
甲子園リポート(2) 沖尚初戦あすに迫る
続いては”甲子園リポート”です。熱戦が続く101回目の夏の甲子園!県代表の沖縄尚学は、いよいよあす初戦を迎えます。試合直前のナインの様子を現地からです。
甲子園入りから9日目。試合を待ちわびる声が聞かれるほど、初戦への思いを強くしている沖尚ナイン。一方、対戦相手の千葉代表・習志野の練習は非公開になるなど緊張感が高まる中、沖尚はプロも注目する相手のエース飯塚脩人(いいづか・しゅうと)への警戒を強めています。

沖縄尚学 水谷留佳主将「(習志野の)エースの飯塚投手はまっすぐで押していく力強いピッチャーだなという印象があって沖縄水産の國吉投手と似ているなというイメージがある」
沖縄尚学 比嘉公也監督「エースピッチャーの飯塚選手が150キロ近いボールを投げるということなのでまずはそこに警戒しなきゃいけないと思う」
一方、比嘉公也監督が沖尚のキーマンにあげるのは2年生!2年生の活躍が3年生の起爆剤になると考えていて、チームの大きな武器でもある3人の投手の中でも特に永山蒼の活躍に期待です。
沖縄尚学 永山蒼選手「3年生の夏を自分が終わらせる訳にはいかないので自分が引っ張ってでもチームに勝ちを貢献できればいいなと思っている」
中村キャスター「敵は暑さでもあります手元の温度計は36度!万全の暑さ対策で挑みます」

練習前後の水分補給は、沖縄ではスポーツドリンクでしたが、甲子園入りと同時に、脱水症状への効果が期待できるクエン酸ドリンクに。さらにこちらの乾燥梅は、なんと興南高校のOBで、2010年甲子園春夏連覇を果たした時のエース・島袋洋奨選手が送ってくれたもの!
そこに比嘉監督の発案でさらに塩をまぶして、塩っ気抜群となっています!
沖縄尚学 城間広喜くん「少しでもメンバーのためにと思って熱中症対策のためにやっているので大切な仕事なのでちゃんとやっていきたい」
いよいよあす初戦を迎える沖尚ナイン。千葉代表・習志野との一戦は、午後1時、プレーボールです。
非行少年に寄り添う 元法務教官の挑戦
万国津梁会議・基地問題 知事に提言する方針固める

過重な負担が続くアメリカ軍基地問題について、有識者から意見を求める万国津梁会議が、8月8日、開かれました。
5月以来、2回目となった「基地問題」をテーマにした万国津梁会議は、台風の影響で柳澤協二委員長が欠席。一方、今回から国際政治学が専門の、慶應義塾大学の添谷芳秀教授が委員に加わりました。
会議では、辺野古新基地建設で問題になっている軟弱地盤や、莫大な工事費用などを国民やアメリカ側に認識させる必要があることや、普天間基地の返還合意から現在までの東アジア地域の国際的な情勢の変化が、沖縄の基地に及ぼす影響があったのかなどが話し合われました。
会議では今後、知事に具体的な提言ができるよう議論をまとめるということです。
台風9号 先島諸島から遠ざかりつつある
米軍ヘリ墜落から15年 知事「返還求めていく」

沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落してことしで15年。玉城知事は改めて、普天間基地の即時運用停止と閉鎖返還を求めていく考えを明らかにしました。
玉城知事は「世界一危険だといわれる、普天間飛行場は一日も早い運用停止と閉鎖返還の道のりをたどるべき。そのために対話による解決策を政府に対して求め続ける民主主義の姿勢をこれからも沖縄県は求めていきたい」と話しました。
玉城知事は当時を振り返り、ヘリが墜落した現場に、警察や消防が立ち入ることができず、「日米地位協定の壁の高さを感じた」と語りました。
また15年経っても動かない普天間基地問題に触れ、改めて即時運用停止と閉鎖・返還を求めていく考えを示しました。一方、沖縄国際大学のある宜野湾市の松川市長も会見を開きました。
松川市長は「市民の切実な願いが置き去りにされ続けている現状と、経過してしまった時間の重みについて全県民・全国民の皆様にもぜひ考えていただきたい」と話していました。
松川市長は、事故は街の真ん中にある基地の危険性を改めて浮かびあがらせたとして、普天間基地の返還を訴えました。
台風の影響?与那国島の川にクジラの死骸?

こちらも台風の影響でしょうか。与那国町では9日午前、河口付近に、大きなクジラのようなものの死骸が漂着しているのが見つかりました。重機で吊り上げられたのはクジラのようなものの死骸です。9日午前10時前、与那国町の桃田原川河口付近から100メートルのところに、クジラのようなものの死骸が漂着しているのが見つかりました。
動画を撮影した安澤貴大さんは「聞いた話では、マッコウクジラの幼体ではないかという話はありますけど、ハッキリしたことはまだわからないですね」と話しました。
台風9号による大きな被害は確認されなかった与那国島。ただ海上は、猛烈にしけていたことから、死骸が海から川に入り込み、この場所まで流されてきたものとみられています。
安澤貴大さんは「私が見たのは、初めてなんですけど、話によると、5年前の台風でも同じ場所にクジラが打ち上げられたそうですね」と話していました。
この場所では、以前にも台風の後、クジラが打ち上げられたことがあるということです。現在、与那国町が調査しています。
台風9号 10日まで強風域

大型で非常に強い台風9号は、現在、先島諸島を離れているものの、依然として強風域に巻き込んでいます。これまでに6人が重軽傷を負っています。
船越遼太郎記者は「現在、台風9号が最も接近しているとみられる石垣島では、これまでの時間帯では感じることができなかったほどの非常に激しい雨、そして風が島を襲っています」と話していました。
台風9号は、9日夜、石垣島に最接近し、19時間にわたり暴風域に巻き込みました。一夜明け、石垣市内では根本から折れた街路樹やなぎ倒されたサトウキビ、停電した信号機などが確認できました。
また、20時間暴風域に入った宮古島では、9日午前1時半ごろ、最大瞬間風速46.6メートルを観測。建物のトタン屋根がはがれ、駐車中の車3台に覆いかぶさりました。これまでのところ、那覇市で80代の女性が強風にあおられ、転倒するなど、2人が重傷、4人が軽傷を負っています。
空の便は、71便が欠航しましたが、先ほどから臨時便の運航が始まっています。台風9号は遠ざかっていますが、本島では10日昼前まで、先島諸島では10日夜遅くまで強風域に入るとみられています。